業務改善と基幹システム

 企業の成長と共に使用している基幹システムが実際の業務に合わなくなってきているケースが増えているように感じます。あるいは、企業がDX化を進めるにあたり、既存の基幹システムでは対応できない場合も多いのではないでしょうか。

 2025年の崖という危機がかつては盛んに語られていましたが、今まさにその2025年で、その終わりに近づいて来ていて、実際にその崖っぷちに立たされている企業もあるようです。危機の一つは古いシステムではメインフレームと言われていたコンピュータの保守切れという物理的な要因がありますが、ハード面でまだ使えるものであっても使用されている言語がCOBOLだったりすると、プログラムを理解できるエンジニアがいなくなっていることもあります。

 別の要因では、エンジニアの絶対数の不足とか、システムの中身を理解しているエンジニアが高齢化で退職してしまうということもあります。また、システムも長く使っていると、当初のシステムにアドオンで機能追加したり変更修正を繰り返したりして、ソフトが迷路のようになっているケースも考えられます。

 更に、企業としてDX化に取り組むのが当たり前に様な状況になっていている中で、企業の求める機能に対して既存のシステムでは対応できないことや、大幅な改修が必要になるケースもあります。改修費用は一概には言えませんが億単位になることもあるのではないでしょううか。そうなると中小企業にとっては極めて大きな投資案件になりますが、それだけ投資して本当に効果が出るのか不安になります。

 その不安に対しての答えは、まずは業務の見直しを行うべきだ、ということです。システムを更新して業務を改善しようとするのではなく、業務の改善を行い、それをシステム化するという基本に忠実にあるべきです。別な見方をすれば、それは現場目線で考えるべきということです。トップダウンでシステムを更新して業務効率化を図ろうと考える前に、先ずはこのことを十分に理解することが必要だと思います。

投稿者: くぼこんさる

中小企業の業務改善・原価改善・収益性改善・経営指導・社内研修を専門とするコンサルタントです。長年製造業に勤務していましたので、現場に寄り添った改善活動を進めています。

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